豊川市
市の中央部から広がる平野の東には一級河川の豊川が流れ、北部に連なる本宮山麓、南部に広がる穏やかな三河湾など、豊かな自然環境に恵まれた町です。名所としては、商売繁盛の神様であり、全国に名を馳せる豊川稲荷が知られています。およそ600年前の室町時代に創建。織田信長、豊臣秀吉、渡辺崋山をはじめ武将、文人たちの信仰を集めた由緒あるお稲荷さんです。
飲食店や土産店が軒を連ね、風情漂う参道を中心に、B級グルメのメッカとしても知られており、おきつねバーガーや変わり種のいなり寿司など、町おこしも活発に行われています。
産業情報
町おこしの一環として、全国的な盛り上がりを見せるB級グルメ。豊川市の各店舗では、豊川稲荷の門前町で古くから親しまれてきた稲荷ずしをベースに、様々な創作いなりを開発。アイデアを凝らしたバリエーション豊かな稲荷ずしを創作し、豊川の名産づくりに取り組んでいます。
工業では、輸送用機械器具の生産が盛んです(注1)。農産物の出荷額は82%が耕種品目であり、トマトの生産高がトップ(注2)。大葉の生産量は、全国でもトップレベルです。
また、千両町特産のさつまいも「千両いも」は菓子の材料に最適で、さつまいもジャム、いもまんじゅう、スィートポテト、マドレーヌ、鬼まんじゅう、さつまいもプリンなど幅広く用いられています。
注1 経済産業省経済産業政策局調査統計部 「平成21年工業統計表「市区町村編」データ」
注2 農林水産省「平成18年生産農業所得統計」
見どころ観光スポット
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ベルツ博士の妻 花の実家跡
【東海道(御油宿)】
明治政府が招いた日本近代医学の祖といわれるドイツ人医師がベルツ博士。ベルツ博士と結婚し、日本とドイツで暮らしていた荒井花子(戸田花子)は、博士が亡くなったため、1922年に日本に帰国。1936年、74歳でこの世を去りました。
花の父親の荒井熊吉の生家は御油宿で「戸田屋」という旅籠を営んでいました。その跡地に石碑が立っています。 -
浄泉寺
【東海道(赤坂宿)】
浄土宗西山深草派の寺院。赤坂薬師と石像百観音の霊場として有名です。
室町時代の阿弥陀三尊迎之図、桃山時代の薬師如来座像、江戸時代の鍔口は市指定文化財。境内には広重の「東海道五十三次」に描かれているソテツが残っています。これは旅籠「大橋屋」から明治25年頃に移植されたものといわれています。 -
長沢城跡
【東海道(赤坂宿)】
長禄2年(1458年)、標高92mの丘陵地に松平信光の子の親則が築城したといわれています。親則は岡崎市岩津からここに移り住み、長沢松平家の祖となりました。
東西約200m、南北約250mに及ぶ大規模なものでしたが、現在は堀の一部が残っているだけです。
ご当地グルメ・お土産・特産品
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- 豊川いなり寿司
- B級グルメの定番として、全国に知られる名物料理。いなり寿司の上に愛知県名物のみそカツをのせたものや、鰻をのせたものなど、各店舗が趣向を凝らした創作いなり寿司を販売しています。
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- 豊川いなりうどん
- 豊川の新名物グルメとして注目の「豊川いなりうどん」。餅が入った油揚げを甘辛く味付けしたいなり餅と、地元東三河産の大葉が入っていて、あんかけ味、カレー味、かけつゆの3種類があります。
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- 大葉
- 大葉は青じその若葉を摘んだもの。愛知県は全国1位の大葉の生産地であり、なかでも豊川市の大葉はすべて温室やハウスなどによる施設栽培で、年間を通じて安定的に全国へ出荷されています。
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- まきせんべい
- 豊川稲荷のお使神たる白狐が口にくわえる巻物(御神徳)をかたどった、豊川名物のせんべい。自然な甘さが特徴で、パリパリとした歯ごたえのある食感が特徴の手作り、巻焼菓子です。
地域マップ情報
問い合わせ先
問い合わせ先: | 豊川市観光協会 |
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住所: | 〒442-8601 豊川市諏訪1丁目1番地(豊川市役所内) |
TEL: | 0533-89-2206 |
FAX: | 0533-89-2276 |
URL: | http://www.toyokawa-map.net/ |