東三河で暮らすLiving in Higashimikawa

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VOICE

Case
22

移住者の声

三重県 → 蒲郡市

自分の直感を信じて家族で移住スタート。
自然と仲間のいる暮らしに大満足!

山村佳史さん

<プロフィール>
三重県津市出身。27歳より仕事や子育てに合わせて名古屋市内、長久手市内、岩倉を転々と。2016年6月、名古屋での本業と並行して西浦マリーナにパドルスポーツを体験できるショップ「LOVEARTH(ラバース)」をオープンさせ、軌道に乗ってきたため2018年2月に蒲郡へ移住。現在は、息子と娘とパートナーとの4人暮らし。

Q1.蒲郡への移住のきっかけは?

 僕たち夫婦はもともと引越しが好きで、ひとつの場所に落ち着くという気持ちがまるでなかったんですよ。子育てや生活環境など、その時々に必要になったことを実現するために頻繁に拠点を変えてきていて、移住より定住の方がリスクが高いと思っていたくらいです。
 そんな僕たちが蒲郡に家を建てることにしたのは、「移住モニターツアー」で、市が定期借地権付きの分譲を行なっていることを知ったからです。土地に縛られたくないと思う気持ちが強く、家を買うのは不安でしかなかったのですが、50年の定期借地権なら気が楽だと思い、ツアー中に「これだ!」と即断しました。

Q2.蒲郡に住みたいと思った理由は?

 まず、蒲郡に拠点を置こうと思ったきっかけを話さないといけませんね。蒲郡に行きつく前に、僕は27歳の頃から名古屋で暮らしていました。理由は、東京出身のパートナーと三重出身の僕の中間地点だから。それから結婚し、子どもが生まれると、理想の子育てのために2年ごとに市内で拠点を移していました。家族のライフステージごとに住まいを変えるスタイルは、生活を変えることの大変さよりも、すべてが新鮮で楽しくもあったんです。
 そんな時、西尾市幡豆の「カフェオーシャン」でカヤックのインストラクターを探している話を聞き、平日は名古屋で仕事をしながら、夏場や週末に店を手伝うことになりました。生き方を変えるような新しい価値観が芽生えてきたのは、そこからです。
 当時は、経験欲とか物欲とかカッコよさとか便利さとかを求めて生きてきたのですが、それがだんだん「自然と共に暮らす」とか「シンプルな生き方」という考え方のほうが、しっくりくるようになりました。名古屋での暮らしは仕事が終わって、外で気持ちいい風が吹いていようが綺麗な月が出ていようがそれほど気にも留めなかったが、幡豆に通い、自然の中で身体を動かすようになって、ココロとカラダの軸がスッキリと整っていくのを感じました。そうなってくると、物や情報にあふれ、あれもこれも欲しいという消費消費の文化・生活にだんだん疲れを感じるようになったんです。
 そんな時に出会ったのが、現在LOVEARTHを置かせていただいている西浦マリーナの支配人です。自分が体感し体得してきた自然の中で身体を動かす事をサービスとして提供して、たくさんの人とその良さを共有したいと思っていた僕と、もともと敷居が高いと思われているマリーナをもっと誰もが集える気軽な場所にしたい、その為に海も山もある自然豊かなこの西浦のロケーションをうまく活用したフィットネス事業がやりたい、という支配人の思いが合致して、そこから先はとんとん拍子に話が進みました。

Q3.ユニークなイベントの開催などまちづくりにも深く関わっていますね。

 いえいえ、まちづくりといっても、最初にそこを目指したわけではなく、楽しそうなことを企画して実現させていったら、結果的に多くの人たちに喜んでもらえただけですよ。
 これまでも2017年に海上のスラックライン(OCEANSLACKLINE)のプロ大会、2018年にサーフスキー(OCEANRACING)の全日本選手権大会、そして2019年にPaddleDaysとして、3人組で行うSUPレースなど毎年様々なイベントを行ってきました。イベントを実現させようと行政や企業と関わる中で、蒲郡市民として話をしなくちゃと思ったのも移住を決めた理由でもあります。
 今、僕たちは西浦を「パドルスポーツの街」としてブランディングしていこうと思っています。これまでどこもやっていないことを、信頼できる仲間とともに作り上げて継続させていくことがとても楽しいし、そんなことが自然とまちづくり・まちおこしになっているのかなと思います。

Q4.蒲郡の好きなところはどんなところですか?

 やっぱり自然ですね。蒲郡は、海に山に温泉に…と風光明媚な場所が多く、非常にひとつひとつのポテンシャルが高いエリアだと思います。特に西浦はパドルスポーツを楽しむには最高な環境です。暮らしの中でダイレクトに自然を感じられるのは、他ではなかなかできないことだと思います。観光的にはそれらをまだ活かしきれてない部分はあると思うので、今後それらをつなげて広げていく試みが楽しくもあり、逆にまだその分のどかな雰囲気で暮らしやすい場所でもあるのかなと思っています。

Q5.地域の人たちとの関係はいかがですか?

 実は僕、人付き合いがあまり得意じゃないんです。できあがっているコミュニティには入りにくいし、かと言って一匹狼っていうタイプでもないし。たくさんの人と仲良くするというよりは、本当に気の合う少人数の仲間と深く付き合うタイプで。そんな僕にとって、まずは適度な距離感で付き合えるこの環境がいい。そしてそこから生まれる自分と同じ様な方向を向いている人たち −ゼロからイチを生み出していく建設的な話ができる人たち– との関わりは、常に変化をしていたい僕の大きなエネルギーになっています。

Q6.最後に移住を考える人へのメッセージをお願いします。

 自分たちの直感で決めた蒲郡への移住ですが、仕事場としても、家族が過ごす環境としてもとても満足しています。移住は仕事の確保がネックかもしれませんが、それも自分で開拓していく気持ちで出会いとご縁を大切にしていけば、何事もなんとかなっていくと思います。現状の中で不満や将来に不安を持ち続けるよりは、新しい環境で自分の理想のライフスタイルを描いていけばいい。僕の好きな言葉でこんなコトバがあります、『Never too late』(何事も)遅すぎることはない!いいな、と思ったらその直感を信じて思い切って飛び込んでみるのも面白いと思いますよ。

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※記載内容は取材当時のものです。

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