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東三河のキラリ人

奥三河の有害鳥獣を山の幸に変える! 奥三河高原ジビエの森 責任者 金田治久さん

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奥三河の有害鳥獣を山の幸に変える! 奥三河高原ジビエの森 責任者 金田治久さん

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 平成27年に設楽町津具地区に開設された「奥三河高原ジビエの森」。山村地域の悩みの種である獣害を引き起こす猪・鹿を、回収・加工処理し、食肉(ジビエ)として供給する施設です。
 今回は、「ジビエの森」の責任者である金田さんに、その取り組みの現状と今後の展望についてお話を伺ってきました。

☆ジビエとは
 ジビエとは狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味するフランス語で、ヨーロッパは高級食材として重用される。日本でも近年、山村地域の鳥獣害が問題となる中、捕獲鳥を有効活 用したジビエ料理が脚光を浴びている。

☆奥三河高原ジビエの森とは
 愛知県北設楽郡設楽町津具地区の若手農林業者らでつくる「奥三河つぐ高原グリーンツーリズム推進協議会」が整備した、猪・鹿を食肉(ジビエ)に加工する施設。施設整備をきっかけにして有害鳥獣の捕獲が進むこと、また、ジビエのブランド化により地域が活性化することが期待されている。

開設から2年8か月程が経ちましたが、施設が地域に与えている影響についてどのように感じていますか

 
 ジビエの森ができてから、それまで7、8名だったこの地域の猟師が20数名まで増えました。その影響もあってか、最近は周辺地域で捕れる猪の数が減っているように感じています。そういう意味では、獣害対策に貢献できているのではないかと思います。
 ジビエを通して地域の食文化をPRし、地域の活性化を目指すという役割については、まだまだこれからという感じですね。

実際に、ジビエの森で行われている作業の流れを教えていただけますか。

 
 猪・鹿の調達は北設楽郡の各猟友会の協力を得て行っています。猪・鹿を捕獲した方からジビエの森の担当者に連絡していただき、施設従業員が現地に赴き回収します。品質の確保のため、捕獲した猪・鹿を直接施設へ持ち込むことは禁止し、必ず従業員が現地で生きた猪・鹿の状態を確認するようにしています。
 回収した猪・鹿は施設に搬入後、計量、解体、精肉処理されます。ジビエの森では、県内でも有数の最新設備を導入しており、金属検出器によるチェックを行うなど、食の安全につとめています。同様の施設で金属検出器を導入しているのは、愛知県内ではジビエの森だけです。
 処理されたジビエ肉は、取引先へ発送され、消費されることになります。

【右写真】金属検出器。ジビエの森では、金属検出器を始め、最新の設備を導入して食の安全を確保している。

具体的に取引先にはどういった場所がありますか。私たちがジビエの森のジビエ肉を食べるためにはどのような方法があるのでしょうか。

 
 道の駅もっくる新城では、ジビエの森の猪肉、猪の骨を使った「ししラーメン」を味わうことができます。また、地元の飲食店や道の駅、さらには豊橋・名古屋・東京の飲食店等にもジビエ肉を届けています。
 インターネット販売では、家庭用のジビエの焼肉セットを購入することもできます。(注・全国商工会連合会の特産物通販サイト「ニッポンセレクト」で販売されています。)
 また、奥三河で行われるイベントを中心に、様々なイベントにもジビエの森は出店しており、串焼きなどをその場で食べることができます。
 そして、平成29年4月からはジビエの森に併設の直売所が常設化されました。毎週土日の営業で、ジビエ肉はもちろん、革製品や鹿の角なども購入できます。(注・これらの情報は、ジビエの森公式ホームページ及びフェイスブックページでご覧ください。)

様々なところでジビエの森のジビエ肉は味わわれているのですね。今年4月からは直売所も常設化され、取り組みは順調に進んでいるように感じますが、今後の課題があれば教えてください。

 
 処理頭数をどんどん増やしていきたいと思っています。現在年間で300頭を超える猪・鹿を処理していますが、それでも獣害対策として捕獲されたものの一部でしかありません。まずは年間500頭処理できるようにしたい。ジビエの需要は大きくなってきているので、処理したジビエ肉が余るということはないと思います。
 ただ、処理頭数を増やすには、人材の確保が必須です。現在ジビエの森には常駐の職員はおらず、兼業職員がほとんどです。そのため、猪・鹿を捕獲したという連絡を受けても、現地に向かえる職員がおらず回収を諦めるという場合もありました。徐々に常駐職員を雇用できる体制にはなってきているので、今後、これからのジビエの森を担う人材を確保していきたいですね。
 そして、処理頭数が増えて供給できるジビエ肉の量が増えれば、売り先も拡大していきたいと思っています。奥三河、愛知県内はもちろん、東京、大阪などの大都市圏にも、もっと奥三河産ジビエの供給を拡げていきたい。それがこの地域の食文化のPR、ひいては地域の活性化に繋がるのではないかと思います。

最後に、読者に一言お願いします!

 
 ジビエを怖がらずに食べてみて欲しいです。臭い・固いというイメージを持つ人もいると思いますが、適切に処理をしていれば、おいしく食べることができます。ジビエの森のジビエ肉は、品質、安全性ともに高いものだと自負しています。是非一度食べてみてください。

【右写真】金色のシールがジビエの森の目印。おいしく、安全な奥三河産の自然の恵みです。


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 私も何度かジビエの森のジビエ肉を使った料理を食べましたが、臭みはほとんどなく、あっさりしていてとてもおいしかったです。
 今、ジビエは全国的にも注目が高まっている食材です。愛知、奥三河、津具から全国へ。奥三河産ジビエで挑戦を続けるジビエの森から、今後も目が離せません!

出典

 
「キラッと奥三河-人・物・文化・企業-」
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/shinshiroshitara/kiratto.html
No.34 奥三河の有害鳥獣を山の幸に変える! 奥三河高原ジビエの森
訪問日 平成29年12月5日
取材者 新城設楽振興事務所 小田、松井

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