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東三河のキラリ人

東栄町の方々の中に火を燈し東栄町の方と一緒に町を元気にしたい  地域おこし協力隊「燈栄隊」金城愛さん、大岡千紘さん

Vol.037

東栄町の方々の中に火を燈し東栄町の方と一緒に町を元気にしたい  地域おこし協力隊「燈栄隊」金城愛さん、大岡千紘さん

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 平成25年4月から東栄町に移り住み、地域おこし協力隊※として活動している金城さんと大岡さん。東栄町に暮らす人々のおもてなしの心に惹かれてやってきたお二人の地域おこし協力隊としての活動と東栄町の魅力についてお話を伺いました。

東栄町の地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけを教えて下さい

 
【金城】平成24年度に愛知県の「あいちの山里で暮らそう 80日間チャレンジ」という事業で東栄町の担当として実際に東栄町に住み、いろいろなイベントやfacebookを通じて東栄町の魅力を伝えてきました。

 80日間チャレンジでは町の暮らしやイベントに参加し様々な初めての体験をしました。その後、80日間の事業が終わった後もイベント等で町の方とお会いする機会がありました。その時、町の方から「戻っておいでよ」というお声をたくさんいただいて、自分が80日間を自然体でやってきたのは間違っていなかったんだなと感じました。

 私はガンガン前に出ていくタイプでもなく、かといって引っ込みすぎているタイプでもないかなと自分では思っていて、自分の波長が東栄町の気質に合ったのかなと感じました。80日間では田舎という初めての価値観に出逢い素朴な暮らしに惹かれていきました。そして、無知なよそ者の私を温かく受け入れ見守り、一緒に過ごして下さった東栄町の皆さんともっとこの町で暮らしてみたいと思い地域おこし協力隊に応募しようと決めました。なので、私は地域おこしがしたい!!というよりも東栄町が好きで戻って来ました。

【大岡】私はこの春、京都の大学を卒業してすぐ東栄町にやってきました。大学の授業外プロジェクトで大学の4年間はまちおこしのプロジェクトに参加していました。その中の一つが神楽を使ってまちおこしをしようというもので、そこで神楽と出会い、神楽にはまってしまったんです。

 大学2年生のときから「大学を卒業したら地域おこし協力隊になる」って考えていて、大学4年生になっても就活もせずに「地域おこし協力隊」になろうって決めていました。神楽のある町で地域おこしの仕事がしたいと思っていたところ、花祭りの町、東栄町で地域おこし協力隊の募集があったので応募しました。他の神楽がある地域でも募集はあったんですが、以前に一度、一人で東栄町に花祭を見に来たことがあって。そのとき知り合いになった東栄町の方々がやさしくもてなして下さり、どこか縁を感じたこともあり東栄町にやって来ました。

 今は自分が望んだところでやりたい仕事に就くことができた、という感じですね。

地域おこし協力隊の仕事としてどんなことに取り組んでいらっしゃるのですか

 
【大岡】代表的なものに平成24年度に商工会の方々が中心になって立ち上げられた「とうえい山菜王国プロジェクト」があります。東栄町の自然・知恵・人・休耕地などの様々な資源を活用し、もっと町を元気にしようというプロジェクトで町の方と協力しながら取り組んでいます。

 例えば、休耕地を活用してこれまで「山で採るもの」であった山菜を「栽培するもの」にしよう、ということで、2013年4月にタラ、フキ、ワラビ、山ウド、行者にんにくなどを畑に植えてみました。屋外だけでなく休眠状態の施設を利用して室内栽培実験も行っています。

 何しろ初めての試みなので、試行錯誤の連続です。室内栽培は最初に植えた山菜はうまく生育しませんでした。一度目の経験をもとに日照不足を補うために太陽光パネルを設置しLEDライトを付けたり、換気の強化をしたりしました。ほんとうにまだ研究・実験段階ですね。

【金城】山菜の栽培とともに山菜料理の研究もしています。その一つが、石窯を使ったピザやパエリアの研究です。なぜ石窯かというと、町の間伐材を薪として利用できることと、野外での料理が可能なことが理由です。ただ、石窯もピザ作りのノウハウもなくて・・・(笑)
 
 町内のどこかに石窯を作ると言っても石窯のことなんて全然を知らない。そこでまず実際に石窯を使っている方を訪ね石窯について教えていただき、ピザ作りの指導もして頂きました。その後、石窯の工房で私たちのアイディアを相談し移動式の石窯を購入しました。

 石窯を購入してからは様々なイベントで「石窯ピザ作り体験」を行っています。現在は都市の人にも東栄町の魅力を知ってもらうためにモニターツアー等も実施しています。そこで東栄町の旬の食材や山菜王国のPRも行いながら石窯ピザ作りを体験してもらっています。

東栄町といえば「花祭」が有名ですが、今年はお二人も舞いを舞われたそうですね

 
【大岡】今回初めて御園地区で舞わせていただきました。本番前までは、緊張と練習の筋肉痛で眠れない夜を過ごしました…
それがいざ始まってみると緊張はどこかへ吹っ飛び、ただただ楽しくなりました。その空間にいる人すべてが一緒に舞ってくれているようで、気づけば体が動き、舞っているより舞わされているような不思議な感覚でした。上がらない足が上がり、口元が自然と上がり、気分が上がり。自分ではない自分がそこにいました。

 舞いが終わったあとの体の熱さが、今でも忘れられないですね。その後、もう終わってしまった、楽しかったまた舞いたいなぁという寂しさも訪れます。この気持ちが、花祭りが700年もの間続いてきた理由のひとつじゃないかなと感じました。

【金城】花祭は東栄町の暮らしの一部だなと感じています。毎年毎年、準備から始まって、神事、舞い、片付けとその全てが決して楽なことではありません。大変だけど、楽しんでやる。それぞれの集落が一つになって協力して守ってきた、町の方に大切にされているお祭りです。

 花祭がいかに町の人に染みこんでいるのか、おもしろいエピソードがありました。東栄フェスティバルというイベントの一角で木材を使った工作コーナーがあったんです。そこには長い棒状の端材や真四角の板、積み木のような三角の木端など様々な形の材料がありました。そういった材料を目の前に東栄町の小さい子供達が何を作るかというと、鬼が持つまさかりを作るんです(笑)東栄町の子だなって思って見てました(笑)

東栄町の魅力っていろいろあると思いますが、「花祭」の他にはどんなものがありますか

 
【金城】ずばり「人」ですね。再び東栄町に戻って来たとき感じたのは「東栄町の人はおもてなしの気持ちが強い」ということですね。お宅に招かれれば、「こんなに!」っていうくらい料理が出てきます(笑)よそ者の私たちをいつも温かく受け入れて下さいます。助け合い、思いやり、そしてバイタリティーがあります。名人と呼ばれる方がたくさんいて、日常を楽しんでいる。東栄町の皆さんはとても豊かだなと感じています。

【大岡】私もやっぱり「人」だと思います。東栄町にしか、というよりその人しかいないおもしろい人。すごい人。東栄町の方って何でも自分でやっちゃうんです。必要なものがあれば自分で作っちゃうとか普通なんですよ。不便な地域なせいか、いろいろ工夫して何とかしちゃう、物知りでアクティブで優しい方がほんとにたくさんいらっしゃるんです。そういった方々のおかげで、とうえい山菜王国プロジェクトも成り立っています。「人」こそ東栄町の魅力であって唯一無二の資源だと思うんです。そういった方々と都会の方をつなげて「この町っておもしろいね」って思ってもらいたい。そのきっかけが、祭りだったり、山菜だったり、自然だったりするんじゃないかなって思っています。

燈栄隊の目指すところ、お二人が考える燈栄隊の役割とは

 
【金城】まずは外の人に東栄町というところがあることを知ってもらわないといけないですね。これは情報発信とかツアーとかやって今取り組んでいるところですが。

 それから町内の人には東栄町ってこんな素晴らしいところなんだって誇りを持ってもらいたいです。私たちがフェイスブックなんかで「東栄町ってこんなにおもしろいじゃん」って言っていると町の方が興味を持って見てくれるんです。自分たちが住んでいる東栄町ってそんなところもあったの、そんないい景色があったんだとか。私たちのよそ者目線が、町の方には新しい目線なんですね。だから町の中にどんどん入って行きたいけど、あんまりどっぷり浸かってしまってもだめで、ある程度よそ者でないといけないんだと思います。東栄町の方とは違った目線を持ち続けるという意味で。

【大岡】最近は私たちの活動を外で発表する機会が多いんですけど、そのときに「いろんなプロジェクトは燈栄隊の方が中心でやってるんですか?」と聞かれることがあります。「とうえい山菜王国プロジェクト」の話でもあったように、私たちは町の方々といっしょにやっているだけなんです。私たちが町を元気にして「あげる」のはおこがましいというか町の方に失礼だと思いますし、そもそも違うんじゃないかなって思います。私たちは地域おこし“協力隊”であって地域おこし隊ではないですからね。

 東栄町に来てすぐの頃、町の方に「そんなに若いのにどうしてこんな何もないところに来たの?」とよく聞かれました。私はむしろ「こんなに素敵なところなのにどうしてそんな風に考えちゃうんだろう?」って思っていました。金城が言うように私たちの目線で素敵に見える東栄町を、町の方にも同じように見てもらって「いい町でしょ?」って自然に言ってもらえるようになるといいなって思います。この素敵な東栄町と都市部の人を結びつけて、東栄町の方と一緒に町をもっともっと元気に楽しくしていきたいですね。

  

 
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 事務所でお話を伺った後、「山菜王国プロジェクト」の畑を見せて頂きました。
 「今はほとんど作物がないんです。山菜は春に向かって収穫出来るものが多いですからね。この前、種を蒔いた行者にんにくは収穫まで6年かかるそうです。気の長い話ですよね。」そう話す金城さんは少し遠い目をしていましたが、その瞳の奥には強い意志が感じられました。

 燈栄隊の活動はようやく一年になろうとしています。東栄町に地域おこしの種を蒔いた二人の活動は少しずつ芽を出そうとしています。今年の春には新しい地域おこし隊員が「燈栄隊」の仲間に加わるそうです。「燈栄隊」は東栄町の方たちと共に今は小さな地域おこしの芽をどんどん大きく育てていくことでしょう。今後も「燈栄隊」の活躍から目が離せません。


取材日:平成25年12月10日


燈栄隊ホームページhttp://www.town.toei.aichi.jp/toeitai/
燈栄隊facebookページhttps://www.facebook.com/toeitai?fref=ts
地域おこし協力隊紹介ページ(総務省)http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html

※地域おこし協力隊:地方自治体が、都市住民を受け入れ委嘱し、地域おこし活動の支援や農林漁業の応援、住民の生活支援など「地域協力活動」に従事してもらい、あわせてその定住・定着を図りながら、地域の活性化に貢献してもらうという制度。期間は概ね1年以上最長3年。全国の隊員数は617名(平成24年度)で207の自治体で活躍しています。
 
 なお、愛知県では新城市、設楽町、東栄町及び豊根村の4市町村で平成26年4月から活動する地域おこし協力隊員の募集を行っています。ご興味のある方はぜひご応募ください。

 ◇地域おこし協力隊員合同募集説明会開催 詳しくはこちらをご覧下さい。http://www.pref.aichi.jp/0000066516.html

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